「告白」

実は勘違いしておりまして、前々からお伝えしていた作品締切りは来月初旬であることが発覚しました。期間が短いことにかわりはないのですが、気分的に楽になったので先月末にレンタル開始となった中島哲也監督の映画「告白」を観ました。この監督の映画も外れはないといえます。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」などが有名ですね。映像的にはミュージックビデオのような構成や色調が観ていて飽きないし面白い。

そして今回の「告白」も同様で公開当時は衝撃的な内容が話題になりましたがしかし、”面白い”と言ってしまっていいのかどうか。

では予告編をどうぞ。

予告編を見てもらえればわかりますが、中学生を題材にした物語。

映画を見始めて思ったのが今の中学生ってこんなにも自由なのね、という驚き。まあこれは一部の風景ではあるのでしょうが、少なくとも自分の中学生時代を振り返ってみても思い当たる節がない。あの頃は平和だったのか・・。それとも香川県が平和なのか。いやしかし、今日の新聞によると万引き発生件数が東京に続き全国ワースト2位なんだと。お恥ずかしい。

四国内のことを挙げると、ちょっと最近30代の高知県出身の男性と話す機会がありましてそこで聞いた話では「当時の中学校にはガラスが一枚もなかったよ」という。まぁこれは地域性によるものですが。


次に紹介するのは、一部ではなく多くの中学生に見られるの「中二病 」という症状。わりと有名なので知っている人は多いと思います。


症例の一部として

・洋楽を聞き始める

・うまくもないコーヒーを飲み始める

・売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる

・やればできると思っている

・母親に対して激昂し「プライバシーを」尊重してくれなどど言い出す。

・社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。


また、『中二病取扱説明書』として

・反社会的な行動や不良を演じる。根はまじめだったり臆病だったりするので、本当の不良には成りきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。

・流行に流されずマイナー路線を好み、他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく、他人と違う趣味の自分は格好いいと思い込んでいる。

・不思議な力に憧れ、自分には隠された力があると思い込み、そういった設定のキャラ作りをしている。別名、妄想系。


世の男ってだいたいこうなんじゃないですかね。違います?もっと言えば、中二病を極めている人達が時代の流れを創っているもといっていいと思うのですが。


とにかく、中学生というのは感情が活発化する年頃。いろいろコトが起きます。

私はどうだったか・・・真面目でいい子でした(笑)それなりに部活もやってましたしね。小・中と野球部で丸坊主で。

しかしまあいろいろあり不良の仲間に入ろうとした時もありましたが、私の場合は不良の側から「お前はあっちへ行け」と言われるわけです。当時は子ども心になんで嫌われるんだろうと思ってましたが、今思えば「お前はこっち側へは来るな」ということだったんだとこの映画でも描かれているように、クラスの中に少なくとも1人は守ってくれる、気持ちを理解してくれる仲間はいるものです。なぜなら同じ所には善も悪もいるからです。


また劇中では親の在り方も描かれています。(極端な描写ですが)

親の子どもに対する教育だったり躾に関することですがこれも難しい。小学生の時に受けた教育が20年、30年後の本人に心的影響が表れるといった教育論もあります。それは担任の先生の影響も然り。ですから「その場しのぎの」とか「あまりにも熱血すぎる」といった極端な、根っこから花を咲かせようとするような教育は何かしら不調和を生むものだということも想定しておいた方が良いように思います。