今月の課題は・・・

お久しぶりです。

5月6月7月と3か月間硬筆展に取り組んでいたので久々の「今月の課題は・・・」です。

来月から書き初めコンクールの特訓が始まるのでまた暫くはお休みしますよ。

 

では、サボっていて紹介出来ていなかった先月の課題はパウロ・コエ―リョの言葉でした。

 

課題の一部

 

 

 

 

 

それでは今月の課題です。

 

今月は心理学の世界から2人の言葉を取り上げてみました。

 

まずは、人間性心理学を提唱したアブラハム・マズロー

 

「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求をピラミッド状の5段階で表した『欲求段階説は有名です。

 

ではまずそのピラミッド1段目から簡単に説明していきます。

 

① 生理的欲求・・・生命維持のための食欲、性欲、睡眠欲等の本能的欲求

 

② 安全の欲求・・・衣類、住居、経済的安定、健康状態の維持、事故の防止など、自身の安全への欲求

 

③ 所属と愛の欲求(社会的欲求)・・・他人と関わりたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求。①と②が満たされるとこの欲求が現れる。

 

④ 承認(尊重)の欲求・・・自分が集団から価値のある存在と認められ、尊敬されることを求める欲求。

 

この承認欲求には2つのレベルがあり、

(1)他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目を得るといった低レベルなもの(例えば、「いいね!」をされたいとか)。

(2)これとは反対に、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得る、といった他人からの評価よりも自分自身の評価を重視する高レベルなものとに分けられます。

 

自己実現欲求・・・以上4つの欲求がすべて満たされたとしても自分に適していることをしない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくることから、自分の能力、可能性を発揮し創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求。

 

自己実現っていっても、金持ちになってモテたいとかそいういう自己中心的な夢の話ではなくて、「人が生まれつき持っている能力を発揮するのが自己実現である。」としています。

 

 

そしてマズローは晩年に差し掛かると、自己実現の欲求のさらに上に「自己超越の欲求」があるとし、この概念をトランスパーソナル心理学へと展開させました。ちなみに「トランスパーソナル」という言葉を作ったのはユング

 

トランスパーソナル心理学の定義は、

(1)意識的な状態、(2)至高または究極の潜在性 (3)自我または個人的な自己を超える点 (4)超越性 (5)スピリチュアルであること

ということなのですが、なんかよくわかりません。スピリチュアルだけはなんとなく分かる。まあこれも現代だからこそ割と抵抗なく受け入れられるけども宗教だオカルトだといった批判が少なくないのも事実。

 

自己超越ですから、自己を超えた先にある、宇宙、超意識と繋がろうとすることですよね。

超意識というのは、顕在意識の奥にある潜在意識のそのまた奥にあるもの。自己超越とはエゴイズムを断ち切るためにその奥にある魂のレベルまで降りて行って深層心理の問題を解決することなのか。仏教でいうところの悟りに似た。

 

やはり宇宙とか魂とか出てくると懐疑的になってくるものですが先達のアドラー(今年3月の課題で取り上げた)もこう言っています。

 

「自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献するのは、共同体感覚である。」

 

共同体感覚というのは、「人は全体の一部であり、全体と共に生きている」という感覚。

この全体というのは、自分が所属する家族、学校・職場、社会、国家、人類(過去現在のすべての)、そして宇宙(生きている者、ない者も含めた全体)。

やはり最終的には宇宙が出てくるんですよね。

 

続けてアドラーはこう言います。

 

「我々のまわりには他者がいる。そして我々は他者と結びついて生きている。人間は個人としては弱く限界があるので、一人では自分の目標を達成することはできない。人は、弱さ、欠点、限界のためにいつも他者と結びついているのである。自分自身の幸福と人類の幸福のために最も貢献するのは共同体感覚である。」と。

 

共同体感覚が欠如していると、人を蹴落としてまで出世したり、自分のことを大きく見せようとしたり、他者を支配しようとしたりする。他者と共生することを前提にすると、そこで勝利することよって得られた「優越感」は自分自身にしか意味のないものになってしまうわけです。

 

アドラーの共同体感覚とは、人は全体と生きている。これはつまり全体への貢献こそが人生の意味であるということ。

そしてマズロー自己実現とは、人が生まれつき持っている能力を発揮すること。つまり自己を活かして他者に貢献することになるわけですね。

 

無理やりまとめましたがそういうことです。

 

では、お次の方をご紹介します。

 

今月の課題の2人目の心理学者は、

 

マズロー自己実現をさらに発展させ「個人」の生き方重視の意識革命を提唱し、新個人主義の旗手として世界的に評価されているウェイン・W・ダイア―です。

 

ダイア―さんのお話はYouTubeに沢山アップされてるので興味のある方はそちらへ。よりスピリチュアルな世界へいざなってくださいます。

 

では、今月の課題文の一部を