子どもから学ぶこと

30日の朝日新聞に掲載されていた記事を見て、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET:ジムネット) の存在を知った。この団体はイラクのがんや白血病の子どもたちを支援している。


以下、新聞記事より所々転載しながらまとめました。


「91年の湾岸戦争以来使われてきた劣化ウラン弾のために白血病の子供が増えた」、というイラク人医師の訴えに、91年以来チェルノブイリ原発事故被災地の子供たちを医療支援している諏訪中央病院名誉院長の鎌田實(かまた みのる)氏が応えた。

劣化ウラン弾とは、原発の燃料などを作る過程で発生する劣化ウランを使った砲弾のこと。劣化ウランは微量の放射線を出すが、対戦車砲弾の弾芯として使うと貫通力を増すという。しかし、低線量被爆による健康被害の因果関係を証明するのは難しいようだ。チェルノブイリ原発事故の時も周辺住民は健康被害を訴えたが「被爆ノイローゼ」で片付けられていた。だがその後、多くの子どもが癌になっていた事実が判明する。企業が垂れ流す廃液による水俣病の時もそうだった。鎌田氏は「子どもを救命しながら、劣化ウラン弾小児がんの関係を科学的につきとめてみよう」と活動を決意した。これがジムネット発足のきっかけ。


現在はイラクの5つの病院に対し、抗がん剤を中心に医療薬品を届けている。

その資金をつくるために、バレンタインデーに合わせて国内で1口500円の募金を呼びかけ、代わりにチョコレートを渡す活動をしている。

チョコの缶にプリントされた絵を描いたのが、サブリーン・ハフェドちゃんだ。05年に癌を患って右目を摘出した。

しかし癌は進行し昨年10月、こんな遺言を残した翌日に15歳で亡くなった。


「私は死にます。でも、悲しくないの。だって私の絵が、がんに苦しむほかの子どもたちを助けていると聞いたから。」