「(500)日のサマー」



久々のラブコメ映画です。監督は、マーク・ウェブ。これが初監督作になります。

予告編にもあるようにオリジナルな映画となっていて、インディシーンではその新たな視点が話題となりました。

そしてこの監督はなんと「スパイダーマン」の続編を撮ることになっています。(スパイダーマンは今までホラー映画の重鎮サム・ライミ監督が撮っていたんだけどスタジオ側ともめて続編を辞退してしまったようです。そして主役をしていたトビー・マグワイヤも辞めてしまいました)

その全世界で興行的に最も成功しているシリーズものをマーク・ウェブ監督が新たに撮ることになったのです。

そういえば、主人公を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットは、記憶に新しい映画「インセプション 」で活躍していた人。今作との役柄のギャップが新鮮でした。


そしてこれもやはり予備知識なしで見た方が楽しめます。簡単に言うと”記憶”の物語。記憶というものを表現するのに最適なのは「恋愛に関する物語」なのでしょうか。「エターナル・サンシャイン 」もまたその代表的な作品。


季節に関していえば、秋に見ると良い映画でしょう。(理由は映画のラストのオチに隠されています)サウンドトラックもまた良い感じでしたので次回の記事で動画を貼り付けようかと思います。



最後に、劇中でラストに流れるナレーションを。


壮大な宇宙の意味は日常レベルで判断できない。”偶然”それが全てだ。”偶然”だけだ。奇跡など起こらないのだ。運命の力など存在しないのだ。


というもの。

これは悲観的な内容ではないことを付け加えておきます。

なぜなら主人公は、運命なと゛ないと悟ったその直後に運命的な出会いをする。矛盾しているようですが、言葉で表すとどうしても矛盾を感じてしまうのがやっかいなところ。


どちらにしても、人は偶然という言葉が好きなようです。

”必然”という言葉が一般的に使われるようになった昨今。

そんな中でも”偶然”という言葉には何か特別な魅力があります。ラッキー感でしょうか。”偶然”を使うと少なからず、ありがたみ的な”満足度”がアップする。しかし、”必然”を使うと、ですよねー的な”さも当たり前度”がアップする。これだとつまらないし周りの空気を冷ましてしまう。


なので、「めっちゃ偶然!」と口で発しつつ心の中では”必然だけどね”とツイートする。この方が満足度をアップさせながらも、さも当たり前度はまったく伝わらない。

以上のことから、周りに迷惑をかけないことでしょう。

ただ一つ、”してやったり感”をご自分で楽しんでください。