「次郎物語」

先日、押し入れの片付けをしていましたら、幼少の頃に見た映画のパンフレットの入った段ボールがでてきました。ドラえもん火の鳥グレムリンネバーエンディングストーリーゴーストバスターズなどなど。その中で小学校高学年の頃に見たであろう「次郎物語」のパンフに引かれるように手にとり中をのぞいてみた。



盛峰のブログ 


以下パンフレットより抜粋

”考えてみれば「次郎物語」は不思議なベストセラー小説である。ちょうど太平洋戦争が勃発した昭和16年に小山書店という小さな出版社から出版され、戦中戦後を通じて、じつに広く読まれた。戦後も20数年にわたり新聞社などの小中高生の愛読書調査では、つねにといっていいほどベストテンに顔をつらねるロングセラーとなった。

不思議といったのは、これほど多くの人々が若い頃に読み「最も影響を受けた愛読書の一つ」として挙げる人が多いにもかかわらず、他のいわゆる一時期、時代風俗を作ったベストセラーものとは一線を画していることだ。しかしその人気は変わらず、今でも文庫に入り若い人々に読み継がれているわけで、地下水のようなベストセラーだといってもよいだろう。”


”・・・いま、少年達の置かれた環境はどうか。あの当時の若者のように、うちひしがれたときに、なお立ち直れるような境遇にあるのかどうか。自然破壊はますますテンポを速め、公害や核の恐怖は、敏感な子ども達の心に間違いなく忍び込んでいる。しかも、そのことに手をこまねいたり、ごまかしたりしている大人達のウソも彼らはしっかりと見抜いているのだ。・・・”



ー名ゼリフー


「子供って、ただただ可愛がってやりさえすれば、よかとねえ・・・・」


「次郎、正しいと思った喧嘩は、相手がどぎゃん強かとでも、逃げちゃいかんば・・・・ただ、そういう喧嘩は何年に一ぺん・・・・・しょっちゅうやるもんじゃなか」


「お前のお父さんはな、偉か。どぎゃん人間でも可愛がんさる・・・・心の広か人ばい。人を助けて保証人の判ば捺したから、本田の家は亙解したごたっばってん、なあに、家なんてものはどうでもよか・・・・人間、心が真っすぐかどうかが大事ばい・・・・・次郎、北極星がわかるか?天体は、北極星ば中心に廻っとる・・・・・だが、北極星は動かん、人間、動かんものを見失っちゃならん・・・・」




                           以上  「次郎物語」 パンフレットより



最後のセリフは私の父にも当てはまることでして、過去に3回保証人になりすべて逃げられています。お人好し、といえばそれで終わりですが私にとってはそんな父を誇りに思います。

モノなんてどうでもよか、心を見失なっちゃならん。


それで、今回は残念なことに映画の予告編の動画がございません。

次回はメインとなる主題歌の紹介します。