お手紙のすすめ その一


「筆跡」を日本人が普通に読むと”ひっせき”となりそれは”ひっせき”以外のなにものでもないと考えます。「ふであと」と読めばまた趣も変わってきますよね。

英語では「penmanship


そもそも、現代の習字や書道にあたるものは平安時代には「手習い」と呼ばれていました。”手”とはその人の書・文字・筆跡のこと。そして平安時代といえば「源氏物語」=ラブレター=手紙のこころ



はい、きました。筆跡=手紙のこころ


“筆跡(ひっせき)とはワードプロセッサなどを介さずに、筆、ペンなどの筆記用具を用いて人の手によって直接書かれた文字のこと。または、その書き方の癖などを指す言葉。古代では、亀の甲羅や動物の骨に対して、先を鋭利にとがらせた石などで、これに天と地や農作物などを象形化した硬骨文といわれる文字を「ひっかき」、占いの道具として使用するために用いられたのが最初の筆跡といわれている” (ウィキペディァより)



ということで、簡単に言えば”お手紙のすすめ”です。

「メールの時代だからこそ・・・」といったお約束の文句はここではどうでもよくて、日本人のDNAに記憶されているはずの平安時代の恋文にみるその感性、それにより養われてきた感受性、美意識・・・そういった事に対する意識の変革を促していこうってことで始めていきたいよね