「セントアンナの奇跡」

昨日は66回目の終戦日だったわけですが、戦争と震災、その被災地の風景はとても似ても人々の内面はまったく異なっているのです。「復興」と簡単にいってはみても今回の場合は前者と違って、同じ過ちは繰り返さないと誓っていたはずの日本人による同じ過ち、という人災が明るい未来を描き辛くさせている状況で、つまり日本にとっては原爆と原発この2つの核による破壊からの復活を遂げなければならないという試練が明るみにでたわけです。そんな奇跡を起こせるのは日本人だけだけどね。と、この際言い切ってしまおう。

ということで、そんな時期にどんな戦争映画を紹介しようかと考えていたら、09年の夏に公開された「セントアンナの奇跡」が思い浮かびました。奇才スパイク・リー監督の初の戦争を題材とした映画。これは実話から生まれた”鳥肌もんの奇跡”の物語。
奇跡はある日突然起きたように思えるけども
地道に長い年月を掛けて行われるものなのですね。先に紹介した八代将軍吉宗の29年に及ぶ享保改革のように。

そしてそれはきっと正しいことをしている人に訪れるもので、仮に29年後、今の子ども達が健康体で正しいことの出来る大人になるためにも私達ができることはやはり正しいことをするよう努めることに他ならないのでしょうね。とにかく、5ヶ月経った現在においてもニュースでみるような国の原発対応の様子などはほとんどが意味のないもののようですから。