そういえば
前回の書き初めの記事で言い忘れたことが
それは、「いい筆を使いましょう」ということ。
「弘法筆を選ばず」ということわざがありますよね。
ありますけど弘法大師 空海は実際には道具に拘りまくっていたということは有名な話ですよね。
もちろん、技量が上がればどんな筆を使ってもある程度は上手く書けるというのも事実です。
ただ、どんなに良い筆を使っていても紙質が良くないといけません。墨を吸い過ぎる紙ですと筆が重くなるし、吸わない紙だとその逆に。
筆は、最初は安いものを使うといいです。
ある程度慣れてきて、さらに上のレベルを目指すのであれば、やはり良い筆を使った方がいいです。
生徒にはそういったことも伝えていますが未だに玩具みたいな筆、使用後に充分に洗っていないために穂の半分が墨で固まった筆、を使っている生徒も居ます。
そういう人はうまくかけなくて結局は自信を無くしてやる気をなくしていくのです。
ご注文をいただければ以下の価格帯の筆を用意しますのでご希望の方はお知らせください。
・2,000円
・3,000円
・4,000円
・5,000円
・6,000円
2,000円のものは当教室では定番の「初心者」が使っている筆です。
ほとんどの児童生徒は最初はこれを使っています。
上記価格から2割引しますので以下の表示価格でお買い求めいただけます。ご注文をいただきましたら買ってきますのでお気軽にどうぞ。
・2,000円→1,600円
・3,000円→2,400円
・4,000円→3,200円
・5,000円→4,000円
・6,000円→4,800円
ご注文の際は、元値の方をお伝えください。
例えば、3,000円の筆を注文する場合は「3,000円の筆を注文します」と。
小筆の値段もピンからキリですが、単品でご注文いただく場合は一番安いもので300円のものを用意します。
ただ、高いからと言って長持ちするというわけではありません。手入れができてない場合はすぐにダメになるものですので筆のお手入れはきちんとしてください。
筆が壊れる一番の原因は洗いが不十分なため、付け根に墨がたまっていき、そこから穂が真っ二つに割れるという現象がおこります。そうなってしまうと修復は不可能なので買い換えるしかありません。筆は消耗品です。書けば書くほど毛はすり切れていきます。穂が不揃いになれば買い換えなければなりません。歯ブラシと同じです。
そうやって何本も何本も買い換えていくうちに、書く線に気が宿り、力強い線質に変化していきます。
コンクールなどで皆さんの作品を審査してくださる先生方は文字の形だけでなく線質も見ています。形は悪くとも線が強ければ、それは形をも凌駕する力を持ちます。
最初は贅肉たっぷりの線が鍛錬により筋肉質になり、そしてその筋肉の中に骨が見え始めます。
そのように意識して練習してみることも上達への近道かと思います。
人間の筋肉同様に「超短期間のトレーニングで付ける形だけの筋肉(ラ○ザップ?)」はトレーニングをやめてしまうと瞬く間に落ちていくといいますから、やはり地道に継続していくことで質の良い筋肉を作ることができるのではないでしょうか。
ということで、より良い筆を使って結果にコミットしてみませんか?