知って徳する論語(全26回)

論語 まとめ 最終回

そもそも孔子という人の人生は逆境の連続でした。正しい政治を広めるという高い理想を持っていたが、50代半ばで国を追われ14年間の放浪の旅をすることとなる。そして60代半ば、故郷に戻るも息子と2人の愛弟子の死という現実が待ち受けていた。そして…

論語 まとめ その三

第三回目は「リーダー論」についていうまでもなく論語の世界ではリーダー=君子となります。☆では、リーダーに必要なのはどのような心なのか・・・①強い正義感 「義を見て為ざるは勇なきなり。」(ぎをみてせざるは ゆうなきなり。):正しいことをやる勇気…

論語 まとめ その二

第二回目は「人間育成術」について。 さて、どんな人間を育てたいですか?知識のある人?恕のある人?いや、それよりまず自分をどう育てたいか、ではないでしょうか。昨日の自己愛と同じことですね。まず自分が育っていこうとしてないと人様を育てることはで…

論語 まとめ その一

先日NHKで数回にわたって論語の特集していたのでまとめました。今回はその第一回目。このブログのテーマの一つにある「知って徳する論語」これを書き始めたのが去年の5月なわけですが、その2回目の記事 にもある論語これは人間の”3つの大病”の一つとい…

人に学ぶ

昨日の冒頭で書きました私事を論語の中に見つけましたのでまた書きました。で、書きながらふと、論語を書にすることもまた書道教室でのカリキュラムに加えるといいんじゃないかな、と思いました。1ヶ月単位で一つの論語を書いて作品にする、論語を覚えると…

論ギョ

「君子は 言に訥にして 行に敏ならんことを欲す」 (くんしは げんにとつにして こうにびんならんことをほっす)君子は、言葉はうまくなくてもかまわないが、行動は機敏でありたいと、言葉でうまく説明できなくとも思いやりの気持ちで行動できることがなによ…

向上心

本日はひさびさの論語の紹介。「学んで時に之を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。(学習したら、そのことについて、いつでも時間さえあれば復習する。それはなんと嬉しいことではないか)に続く以下「朋(とも)有り、遠方より来る、亦楽しからず…

「智」

久々の論語なのでおさらいを。「仁」とは、深い愛で相手の立場を思いやり、広い心で受け入れる心。「智」とは、知恵を磨き、理性を伴った判断を下そうとする心。 (ちしゃはまどわず じんしゃはうれえず ゆうしゃはおそれず)智を備えた人は物事の道理をわき…

人にして・・・

人にして仁あらずんば、礼を如何にせん。人にして仁あらずんば、楽を如何にせん。(ひとにして じんあらずんば れいをいかにせん。ひとにして じんあらずんば がくをいかにせん。)思いやりのない人間がうわべだけを取りつくろって礼があってもそれが何にな…

人に学ぶ、とは

「吾嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以って思う。益無し。」(われかつてしゅうじつにくらわず、しゅうやいねず、もっておもう。えきなし)このあとに続く (まなぶに しかざるなり)「私はある時、一日中食事もせず一晩中寝ることもしないで考え続けたこと…

知者と仁者

本日の論語は、”知者”と”仁者”の相違を対照的に述べたもの。 (ちしゃは みずをこのみ じんしゃは やまをこのむ ちしゃはどう じんしゃはせい ちしゃはたのしみ じんしゃはじゅもてす)知者は世の中に機敏に対処するので、流れゆく水を好み、仁者は天命に安…

「温故知新」

昨日の記事のチョコってどこかで見覚えのある形状だと思っていたら、森永の”小枝”だったのですね。”きのこの山”と”たけのこの里”ならまだわかるが、まさかの”枝”を、それも成長しきった枝ではなく、育ち盛りの小さい枝をチョコにしようと発想し、それを商品…

階の木

本日は論語ではありませんが、「孔子」と「書道」に関わりのあることです。タイトルにもあるように、階(かい)という木があります。これはもともと中国にしかないものだったのですが現在では日本にある孔子ゆかりの地に植樹されています。中国の孔子廟の近…

”楽しむ者”

本日の論語は”楽しむ”に至るまでの過程を説いたもの。(これをしるものは これをこのむものにしかず これをこのむものは これをたのしむものにしかず)「あることを知っているだけの人よりは、それを好きになった人の方がすぐれている。それを好きになった人…

”過ち” その二

今回の”過ち”、意味合いは前回のものと同じですが、これは人の上に立つ者としての心構えを説いたもの。 (あやまちては すなわち あらたむるに はばかること なかれ)完全な人間というものは存在しない。間違いがあってこその人間だが、大切なのはその過ちに…

”過ち”

今回は直球です。「過ちを犯してしまって、それをそのままにして改めないのが、それこそ本当の過ちというものだ。」(あやまちて あらためざる これを あやまちと いう)

”学習”

先日の「ロックのすすめ」 の記事中に”学習”という言葉についてのうんちくをクドクドと書いていたので、さらに追い打ちをかけるように”学習”に関する論語を、功徳(クドク)すべく探し出しました。(無理矢理に言葉を掛けようとしたので苦し紛れな文章になっ…

「切磋琢磨」

切磋琢磨とは、もともと材料を加工する作業の事を表す表現であったが、転じて様々な努力を通して、互いに高めあうことを表す四字熟語となった。「切」とは骨を加工する時の作業。 「磋」とは象牙を加工する時の作業。 「琢」とは玉(ぎょく)を加工する時の…

「儀」 その三 映画におけるそれ

儀・・・正しい道を最後まで勇気を持って貫こうとする心。「儀」の塊のような映画を見ました。先日のBS放映を録画していたもの。その映画とはそう 「プロジェクトA2 史上最大の標的」前作「プロジェクトA」の続編。ここでのジャッキー演じるロン警察署長…

「義」 その2

本日の論語のテーマは「義」五徳である「仁・義・礼・智・信」の中で2番目に位置する”仁”に続き重要な心。それは、「正しい道を最後まで勇気を持って貫こうとする心」です。以前紹介した「君子は義に喩り、小人は利に喩る 」を思い返しながら、今回はこちら…

「仁」 その2

剛毅朴訥 仁に近し (ごうきぼくとつ じんにちかし) (真っ正直で勇敢で、質実で寡黙なことは最高の道徳である仁に近い) 反対的意味合いの論語は「巧言令色、鮮なし仁」

「貧しくても・・」

いつものことながら上手く書けてはおりませんが・・。物覚えがわるいので書けば覚えるかな、と思い書いております。今日の論語はこちら。 (くんし みちを うれえて ひんを うれえず)君子(徳のある者)は自分の行うべき道を気にするものであって生活が貧し…

「仁」

孔子は道徳を身につけなさいと説く。徳は日常生活において誰もが修行無しに身につけれるもの。心がけ次第で。「徳」には5つのキーワードがあります。これを五徳といい「仁・義・礼・智・信」があります。「仁」(じん)には特に重きをおいていて全ての徳の…

「智」

人の己を知らざるを患えず。人の知らざるを患う。(ひとの おのれを しらざるを うれえずひとの しらざるを うれう)他人が自分の価値や実力を知ってくれないこと気にかける必要はない。ただ、自分が他人の価値や実力を知らないことを気にかけるべきた。周り…

「義」

君子は義に喩り、小人は利に喩る (くんしは ぎにさとり、しょうじんは りにさとる)徳を積んだ者は全てを正しい道にかなっているかを判断基準にするが、徳のない者はそれを利益につながるかどうかに判断基準を求める。君子と小人の分かれ目が、義にいくか利…

孔子

論語とは孔子と弟子との問答集。その中には人生の真理が織り込まれています。聖書と並ぶベストセラー。歴史に名を残すような人はみんな論語の影響を受けているようです。論語の教えが日本を創ったとも言えます。日本では戦国時代に生き残りをはかる時に自然…